美しいハーモニーと心に響く歌声 アンサンブルクライス

アンサンブルクライス
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インフォメーション&ヒストリー

2013年2月10日(日) 第17回定期演奏会

2013/2/15
【指揮】宇野徹哉
【ピアノ】荒木治子
【独唱】平川聡子(ソプラノ)、弓田真理子(ソプラノ)、紙谷弘子(メゾソプラノ)
【合唱】アンサンブルクライス
◇ソプラノ◇
赤谷京子・有田知子・江上よう子・大部淳子・桑原洋子・白鳥由美子・平川聡子・松鹿光・溝田照子・渡瀬雅子
◆アルト◆
磯田久子・叶谷まり子・四条真実・静間志津子・日吉祥子・松尾京子・吉本恵子
◇テノール◇
阿部祐介・内田勇史・小沼俊太郎・齋藤義雄
◆バス◆
上野元立・大谷浩史・鈴木敦史・溝田博和・吉田真康


【演奏曲目】

■第一部
モーツァルト : タントゥム・エルゴ <独唱 平川聡子>
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791) : Tantum ergo in B, KV142

シューマン : ジプシーの生活(流浪の民) <独唱 有田知子、磯田久子、内田勇史、鈴木敦史>
Robert Alexander Schumann (1810-1856) : Zigeunerleben, Op.29-3

ブラームス : 宗教的な歌曲
Johannes Brahms (1833-1897) : Geistliches Lied, Op.30


■第二部
武満 徹 : 小さな空 / 島へ / 死んだ男の残したものは
Toru Takemitsu (1930-1996) : Chiisana Sora / Shima e / Shinda Otoko no Nokoshita Mono wa


~ 休憩(20)


■第三部
アリエル・キンターナ
: 二つの世界からのミサ曲 <独唱 平川聡子、弓田真理子、紙谷弘子>
Ariel Quintana (1965-    ) : Mass From Two Worlds

ごあいさつ  ~~プログラムより~~


事件です!
「クライスがバッハを歌わないんだって!」
「ルネサンスのアカペラも歌わないらしいよ!」
「何だか、日本語の曲を初めて歌うらしいよ!」
そうなんです。これは全て事実なんです。
本日はご来場いただきありがとうございます。
失礼な書き出しでご挨拶を始めてしまいましたが、1993年に結成されたアンサンブルクライスにとっては20年目にして初めての試みに挑戦いたします。これは、単なる思い付きではなく、次回演奏会へ向けての布石でもあります。今回、敢えてバッハとルネサンスを封印し、それらの曲を歌いたい気持ちをフル充電し、今まで取り組んだことの無い日本語に挑戦することで、逆にドイツ語やラテン語の語感を把握することにより、次回の演奏会では一皮剥けたクライスをご覧いただけると確信しております。
第一部は古典派からロマン派の珠玉の名曲です。特にシューマンの「Zigeunerleben 《ジプシーの生活》」は、合唱を経験された方はどなたもご存知の曲。しかしドイツ語の歌詞は難敵。団員の口もとにもご注目ください。
第二部はタケミツ・ワールドをご堪能ください。日本を代表する作曲家の一人「武満徹」の歌曲(作曲者本人が合唱曲に編曲)を演奏いたします。日本語ゆえの難しさ。日本語ゆえの感情移入の捉え方。お客様にメッセージを受け取っていただければさいわいです。
第三部はアリエル・キンターナの「Mass From Two Worlds 《二つの世界からのミサ曲》」です。これは一昨年、全日本合唱コンクール東京大会の審査員をさせていただいたときに、ある合唱団が歌われた曲でとても印象に残りました。時にジョン・ラターが、時にジョージ・ウィンストンが、時にカール・オルフがキンターナの音楽を通して聴こえてくるようです。音楽に国境はない。音楽の力で、全世界がより平和な空気に包まれますように。
重ねまして、本日のご来場に感謝申し上げます。ありがとうございました。

アンサンブルクライス指揮者  宇野徹哉



あたたかで穏やかな春ももうそこまで来ています。本日、アンサンブルクライス結成20周年となる第17回定期演奏会を開催できますことは喜びにたえません。大勢のお客様にご来場いただき、アンサンブルクライス全員を代表して心からの御礼を申し上げます。
今から20年前、1993年9月に初来日されるドイツ人指揮者からの、アカペラコンサートをやりたいという強いリクエストに応えてクライスは結成されました。初めてアカペラを歌うという人が多く、しかも馴染みのうすい曲ばかりで、始めの頃は練習が思うようにいかなかったことを覚えています。しかし団員全員の努力を結集した初めての演奏会(結成演奏会)はとても感動的で、もう一度演奏会をしたいという声が上がって、95年に正式に「アンサンブルクライス」としての第1回演奏会を開くことになりました。93年の演奏会の時は実はまだクライスという名前ではなかったのです。当時のメンバーの間ではその結成演奏会を「第0回演奏会」とよんでいます。
音楽の教員をしていた母の影響もあって、私は幼い頃から合唱が好きでした。中学、高校、大学と、そして社会人になっても限られた余暇の時間を割いて数多くの合唱団で歌い続けてきました。団の運営などにも関わりましたが、クライスほど辛く困難な経験をしたことはありません。しかしそれは、クライスに携わる多くの人たちの多くの情熱が激しくぶつかり合ったからだと思います。そしてその後紆余曲折を経て現在のスタイルが確立されました。私自身も様々な出来事を経験して、少しずつ成長させていただきました。
20年の歴史はとても長く、重く、深いものです。演奏面でもルネサンスとバロックばかりではなく、幅広い時代の様々な様式の作品に取り組んできました。特に2000年以降は現代作品ばかりでなく「現在の作曲家」の美しい作品を発表してきました。現代の合唱音楽を語る上では避けて通ることのできないアメリカ音楽。近年のクライスの演奏会ではアメリカ人作曲家やアメリカに関わりの深い作曲家の作品を取り上げる機会が増え、今日の第三ステージのアリエル・キンターナ氏も生まれはアルゼンチンですが、現在は米国において活動されています。
さてそろそろ出番のようです。前回定演から一年二ヶ月、丹精込めて育んできた名曲の数々を、素晴らしい仲間たちと共に心を込めて歌いたいと思います。どうぞごゆっくりとお楽しみください。ほんとうに有難うございました。

アンサンブルクライス主宰  吉田真康

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