クライスのご紹介
1993年に少人数の精緻なヴォーカルアンサンブルを目指して結成された合唱団。
「クライス」とは「ジング・クライス(歌のサークル)」のことで、ドイツ語文化圏との密接な結びつきを表している。 これまでの歴代の指揮者はヴァルター・ヨハネス・ベック、樋口隆一、常森闘志、宇野徹哉、鈴木美登里の諸氏である。
レパートリーはルネサンス・アカペラとバッハを中心としたバロック期の宗教合唱曲で、そのほかの時代様式の作品も幅広く取り上げている。
団員数はプロアマ含め22名(女声16名、男声6名)、合唱指導吉田真康、ヴォイストレーナー平川聡子、伴奏ピアニスト伊藤明子。
来年2025年7月6日(日)の第25回定期演奏会~バロック第二章~(トッパンホール)に向けて練習を重ねている。
1952年東京生まれ。芥川也寸志と山口貴氏両氏の影響を受け、斎藤秀雄指揮教室において高階正光氏に指揮法を師事する。声楽は小松英典、常森闘志の両氏に師事。
1993年に『アンサンブル・クライス』を結成し、その指導・運営にあたっている。初代指揮者ヴァルター・ヨハネス・ベック氏の招聘により、1996年ツヴィーファルテン大聖堂コンサート〔バッハ《ロ短調ミサ》〕及び1998年ヨーロッパ国際教会音楽フェスティバル〔ヘンデル《エジプトのイスラエル人》〕のドイツ公演を行う。
また、1996年からは墨田区の混声合唱団『ブルーメンコール』の指揮者を務め、2004年モーツァルト《レクイエム》〔リチャード・モンダー版〕を、2008年トリフォニーホール開館10周年記念コンサートにおいては大オルガンを駆使したフォーレ《レクイエム》〔インゴ・ブレーデンバッハ版〕を指揮した。
2016年バッハ《原マタイ受難曲》、2017年日本初演となる伝ラインハルト・カイザー《マルコ受難曲》=J.S.バッハによる1740年代の演奏稿=、さらに2020年にはバッハの消失された音楽《ケーテン侯レオポルトのための葬送音楽》BWV244aを松岡あさひ氏の復元版で初演し絶賛された。